施術者の観点から『健康』を考える


こんにちは。

今日は私が日々の臨床経験から『本当の健康』とは、一体どういったことなのかを考えたので、それをつらつらと話そうと思います。この内容は当院のアメーバブログでの記事にも投稿していますが、その内容にプラスアルファも加えて載せようと思います。

はじめに、皆さんもご存知のWHO(世界保健機関)が定義している健康についてです。WHOは『健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、全てが満たされた状態にあること』としています。

病気や障害を持っている方は、数え切れないほどにおられます。しかし、その方々が全員「不健康」かと言えば、決してそうではないと私は思っています。

たとえ病気や障害を負っていたとしても、使える能力を最大限に活用して、生きがいを持って、社会に貢献している方は沢山いらっしゃいます。

ですので『本当の健康』は、『その人らしく生きられる状態』だと私は考えています。

その人がその人らしく生きようと思えば、何が必要なのか?

・何かをチャレンジする身体面の状態

・何かをチャレンジする精神面の状態

などが挙げられます。

何かに挑戦しようとする時の人間の生命力の湧き上がりは、自分の想像を遥かに超えるものです。

当院は、一つの治療院に過ぎません。ただ、「○○をしたい(取り戻したい)から、今の悩みである△△△を早く解決したい」と強く願っている人の治癒力は人智を超える、と私は考えています。

「早く良くなりたい」と懇願している方に、「早く良くしてあげて、目標である△△△をさせてあげたい」という気持ちを込めて施術する人間が合わされば、そこに何かが起こると信じています。

実際にこれまでにも・・・

「土木の仕事に戻りたいが、肘が痛くてそれどころではない」という方や、

「優しく子育てしたいが、偏頭痛が酷くてスグに子どもに感情的になってしまう」という方や、

「デスクワークだが、1時間程度の座位でも腰が痛くなって、休業している」という方なども、

幸いにも自然治癒力が、それらの症状を気にならない程にまで改善してくれたため、『その人らしく生きられる状態』に復帰することができました。

しかし、人間というのは悲しいかな、永遠にその『健康状態』を保つことはできません。

なぜなら人間は、生まれる前(母親の胎内にいる時)から、その人特有の姿勢を形成しているため、少なからずアンバランスになっているからです。

そのアンバランスは、人生を歩んでいる中で日増しに大きくなっていってしまいます。

・出産時の産道を出る際に圧迫(外傷)を受けたり

・立てるようになって机の角に頭をぶつけたり

・友だちと掴み合いの喧嘩をしたり

・交通事故に見舞われたり

・身体にメスを入れたり

・身体に悪影響を及ぼす食品を口にしたり

・大失恋で心に深い傷を負ってしまったり

など、一人一人の身体には、十人十色のストレスやダメージのメモリーがあります。

 

要するに何が言いたいかというと、

病気や障害を持ってしまったとしても、痛みやその他の症状などが、最大限に気にならないくらいに落ち着ける状態というのが、身体的には健康ではないかと考えています。

そうなることで、何かに挑戦する意欲も湧き、その人らしく生きることができ、精神的にも健康であり続けられると考えています。

ですので当院は、『病院では原因が分からないと言われたけど、こんな症状で悩んでるの。どうしたら良いの?』という方の身体の声に耳を傾け、病気や障害ではなく、その人が生きてきた上で負ってきた外傷を触診から読み解き、『本当の健康』へのエスコートに努めています。

2017年06月29日